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RIKUIkidsプリントは療育実践の経験をフルに活かし、発達に遅れのあるの子ども達の特性をとらえて無駄な要素を一切省いて作られた療育プリントです。各プリントにはちょっとした工夫をしています。
問題文に注意を引くように、文字のアクセント(大小)を加え、無駄なイラストなどは、発達に遅れのあるの子ども達からしたら気が散るため、最小限にしています。その他にも各プリントではちょっとした工夫をしておりますので、取り組みやすいかたちとなっています。
RIKUIkidsプリントは 発達に遅れのある就学児童にも是非、役立てて頂きたいと思っております。
でも「ちょっとレベルがひくすぎない?」と思う方もいるかもしれません。しかし、学ぶことの原点はここにあります。
私が実践で見てきた中で、小学校高学年でも、分からないところをさかのぼっていくと、「幼児教育」にたどり着きます。こういった幼児教育をきっちり行わないまま、発達に遅れのある子供たちは小さい時から、色々な事をまわりの刺激によって学んでいきます。
土台が出来ていないまま色々学んでしまうのです。そして、土台が出来ていないまま、小学校の宿題などを行わせているのが現状です。幼児であっても、小学生であっても、発達に遅れのある子供たちは「幼児教育」が抜けてしまっている子ども達もいる、という事に気づいてあげて下さい。
小学生の子どもは、もう一度原点に戻って学んでください。未就学の子どもは健常児より早く学び、少しでも先を進んでください。
「読解力が無い」とよく相談されますが、その読解力の原点は「幼児教育」にあると私は思います。読解力が無い子ども達には、幼児プリントから始める事をお勧めいたします。
問題自体はもちろん簡単ですが、その簡単な問題文から理解するという事、文書をゆっくり丁寧に読み、理解する事が出来るようにして下さい。それを積み重ねれば読解力もついてきます。
日記や読書も良いですが、読解力が無い子供にとってはそれが苦で仕方がない場合もあります。
また、このプリントももちろんですが、発達に遅れのある子ども達には、プリント+実物での学びが必要です。特に未就学の場合、この二つが、そろって初めて正しく学ぶことが出来ます。イラストではなく実物、実物が難しければ写真、視覚的に正しい情報を与えてあげて下さい。△であれば三角のブロックを用意して、視覚、感覚でさわらせて立体的に学ぶという事を行ってください。
このプリントはイラストですが、出来る限り写真や、実物を利用するようにして下さい。
例えば、熱い、厚い、暑い、あついにも色々です。こういうケースも実際に体験させて、プリントでも学ぶという事が大切です。
療育を始める時期は子どもそれぞれですが、医学的には「非定型発達者(発達障害)」と判断されるのは5歳児以降と言われています。非定型発達者にとってはこれは致命的なものになります。人間は8歳までに人格形成され、言語獲得臨界期は12歳と言われています。5歳児から物事を学ぶにはある程度の努力が必要になってきます。RIKUIは1歳からのトレーニングを推奨しています。1歳~3歳までは驚くほどの吸収力があります。その時期にいかに有効で継続的な学習、経験を積んでいく事で、子ども達の人生は大きく左右されると言っても過言ではありません。
1歳では非定型発達者とは判断しずらいものです。しかし、それを、周りにいる大人たちがいち早く察知し、早期的に療育に取り組むことで、改善はできます。
おかあさんが少しでも「あれ?うちの子ちょっと他の子と少し違うかな?」と思った時が早期療育を始めるタイミングです。
早期的に行う事で3歳児検診や5歳児検診で発達の遅れがみられると診断されない為にも早期療育は大変重要なことになってきます。
定型発達者(健常児)よりも、いち早い療育が必要という事です。たとえ、定型発達者であってもここでのプリント学習は無駄になる事はありませんので、幼児教育の一つとしてお役立ていただければ嬉しい限りです。
尚、知育具やプリントは私一人ですべて作成している為、誤字、脱字やダウンロードリンク違いなど見られるかもしれませんが、その時はこちらinfo@rikui.netまでご一報頂けましたら大変ありがたいです。修正させて頂きます。皆様のご協力お願いいたします。
また、「こう言うプリントを作ってほしい」などのご意見、ご要望もお受けさせて頂きますので、ご意見いただければ嬉しいです。
これからも、一人でも多くの、発達に問題を抱える子ども達の為に、少しでもお役に立てればと思い頑張って作成していきたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
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RIKUIkidsではまずは文字を書く準備から始めます。定型発達者であれば自然に身につく事であっても非定型発達者ではそうでないことがあります。通常、クレヨンや色えんぴつを持たせなぞり書き、塗り絵などから始めることが多いのですが、非定型発達者の場合は、そう簡単にはいかないのが現状です。RIKUIkidsでは、きっちりと準備をしてから、クレヨンや鉛筆を持つという事を第一に置いています。
その中で最も重要としているのは「目の動きです」目で物を追うという事から始めます。目と手の動きの連動など、それが出来て初めて書くと言う工程に入ります。
このプリントの使い方は、書き込むのではなく、指差しをしていくと言う作業と、色も同時にインプットして行くと言う目的です。プリントし、ラミネートなどをして頂くと使いやすいと思います。
未就学児や、まだ字が書けない、これから練習する、文字を読めても行を見失うなど、そのような傾向がみられる場合はまずは、こちらのプリントから始めてみて下さい。
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ここからは、数と言う概念も視覚的に取り込みながらの作業に入っていきます。必ず声を出して行うようにして下さい。「1」ではなく「・」です。「1」はあくまでも記号です。発達障害の子ども達(特にLD)はこれを「1」で覚えると、のちの足し算、引き算にも影響してきます。「・」の認識から視覚的に教えてあげて下さい。のちに2+2=の問題が、・・+・・=に繋がり、数の概念の理解に繋がります。
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上記のステップがクリアできれば、次は記号表記の段階に入ります。必ず上記ステップが出来てから、このステップを行うようにして下さい。声はしっかり出せてるか、指はしっかり指せてるか、点を見れば瞬時にその数を言えるかなど確認してください。
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ポイント
- 最初は無言で構いません。本人が指差しした瞬間に療育者が色や数字を声に出して言ってあげて下さい。
- 一つずつしっかりと指差しできるようにして下さい。
- 指なぞりは、しっかりと線の上をなぞれるまで行ってください。線からずれたら、また最初からやり直してください。
- 追従が元々できる場合はこの工程を飛ばして下記の線なぞりの工程から始めても大丈夫です。
- ①~⑪まで指差しできるようになれば、スムースな追従が出来るようになります。
ビジョントレーニング(追従性)
上記ステップをクリアすれば、ここからは、目の追従性眼球運動のプリントになります。また、そこに数、色、形も取り込んでいきます。
この工程も、このプリントの使い方は、書き込むのではなく、指でなぞると言う作業なので、同じように、プリントし、ラミネートなどをして頂くと使いやすいと思います。
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ポイント
- 線をなぞりながら数字をいうのではなく、指が数字についたらその数字を声に出して言うようになぞります。
- ①~⑩まで行ったら、⑩~①までの逆のなぞりも行ってください。
- 形は「「◇から◇」までなぞって」や「〇色から〇色までなぞって」などの指示を出してあげて下さい。
- 形が分からない場合は、療育者が「これは長いしかく、長方形、赤色」など教えながら行ってください。
- 出来たら必ず褒める事を忘れないでください。たくさん褒める事で本人の向上心、やる気に繋がります。間違いを指摘すると自己肯定感が下がります。
- 指なぞりは、しっかりと線の上をなぞれるまで行ってください。線からずれたら、また最初からやり直してください。
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ここからは、線をなぞるのではなく、自分の感覚で線と線の間を指が当たらないように指をスライドさせていきます。指先、爪も使う事にもなります。‘なぞる‘というガイドラインが無いのでなかなか難しくなります。より集中力も高めていくための工程と思ってください。
このプリントもラミネートして使用してもらうことは同じですが、ペンを持てるようになってから実際に線を引かせるという事もできるので、両方でお役立てください。
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