目で指先を追う事が出来るようになって、初めてクレヨンや色鉛筆を持たせ「運筆」の工程には入ります。追従や跳躍の工程を行う事により、いきなりクレヨンで書くよりかは、子ども本人もイライラせずに、スムーズに運筆プリントに取り組めるようになっています。

このプリントは、横にかかれている見本のように、くちゃくちゃ書くだけです。見本どおりの線を引くわけではありません。ただ、くちゃくちゃ書くだけです!でも、「指定された枠からはみ出てはいけない」というルールがあります。採点時に、枠からはみ出ているようであれば、聴覚的、視覚的に分かるように「ここ出てるから×」と言いながら、出ている場所を書き示してあげて下さい。そして、×されているところがダメと自発的に学び修正できるまで、あきらめず根気ずよく続けて下さい。出来る、出来ないではなく、この自発的に学ばせていくという事がすごく大事なことになります。

最初はクレヨンから始めるのが良いです。クレヨンのケースごと渡して、見本と同じ色を自分で選ばせることが良いですが、色自体がまだ理解できていない場合は、明らかに違う色を比較対象にして下さい。最初は2本から選ばせてください。例えば青のクレヨンが必要であれば、青と黒のクレヨン2つから選ばせ、選択本数を少しずつ増やしてください。

個人差もあるため、時間はかかるかもしれませんが、これらを繰り返し行う事により理解し必ず出来るようになります。

ポイント

  • キリトリ線は切り離して見本を遠くに置いて、模写する為にあります。この段階では特に必要はありませんが、これは、板書につなげる工程に使います。
ガーランドのイラスト
運筆2

はみ出すことが無くなり、色の認識もできるようになれば、次のプリントは、ちょっとした空間認識の要素も入れていきます。次は間違えずに同じ場所をくちゃくちゃ出来るかを見てあげて下さい。

この辺りのプリントから、クレヨンの持ち方など教えていくようにして下さい。

ガーランドのイラスト
運筆3

このプリントはでは、くちゃくちゃではなく、はみ出さず、きれいに塗るという事を行います。これをクレヨンで行うと結構難しいです。きれいに白い部分が見えないくらい塗れるようにしましょう。